7月15日に放映された、テレ東の「ワールドビジネスサテライト」で、新国立競技場が見直される事が報道されました。
見直しされる検討案は、以下の2つです。
①「キールアーチはそのままで、素材を変えて予算を削減する。」
②「コックス案を採用する。」
コックス案とは、オーストラリアの建築デザイン会社の、Cox Architecture Alastair Richardsonが提案した案で、新国立競技場国際コンペでザハ案の次点の「優秀賞」に選ばれました。
以下が、イメージ図です。
ケンプラッツ紙によると、コックス案には以下の意見があった様です。
・最も完成度が高く、変更が生じてもコンセプトが大きく崩れない提案である。オリジナリティという面については、もう少し工夫が必要である。
・ナショナルスタジアムとしての品格と、イベントを行うフレキシビリティがある。完成度が高く、技術的にもギャランティーできる。
・スケルトンな雰囲気で、ランドマーク的建物になる。フィールドが昇降型になっているなど、使い勝手やデザインを含めて臨場感あるスタジアムが実現できる。
・ジオデシックな構造イメージで、美しい形である。
・オリジナリティにはかけるが、シンプルで建設しやすい。周辺環境を含めた提案にはなっていない。構造は合理的でないように見えるが、実現可能性は高い。
・まとまっているが、神宮外苑にこの形が置かれるのがよいか疑問が残る。
・モニュメント性に欠ける。
参考URL:新国立競技場、コンペ審査の“激論”が明らかに(※現在リンクがありません)
コックス案、結構いいんじゃない?と思いました!
因みに以下が、ザハ案の模型です。
新国立競技場の建設計画見直しへ 世論批判で政府転換 (※現在リンクがありません)
(47 News 2015/07/16)
但し、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の、森元首相が変更に難色を示す事が予想されると言ってました。
7月31日の国際オリンピック委員会(IOC)総会迄に、安倍総理大臣が森元首相を説得するそうです。
建設費が、2520億円と膨らんでしまいましたが、最終的にはどうなるんでしょうねぇ?
今月はドキドキして、目を離せられないですね!
なんか、受験の合格発表を待っているような気分になります(^_^;)
ザハ案でいくのか、コックス案が採用されるのか、さぁどっちだ!?
ドキドキ・・
[amazonjs asin=”4021902503″ locale=”JP” title=”SAYONARA国立競技場56年の軌跡”]
データ
名称:新国立競技場(仮称)
地番:東京都新宿区霞が丘10-1他、渋谷区千駄ヶ谷一丁目15-1他
用途:観覧場、集会場、博物館、飲食店、店舗、自動車倉庫、その他
敷地面積:113,039.62㎡
建築面積:78,400㎡
高さ:70m
階数:地上6階、地下2階
着工予定日:平成27年10月1日
完了予定日:平成31年3月31日
※変更されるかもしれません。
過去の記事
2015年6月:総工費2500億円規模に膨らんで巨大な2本の弓状の構造物(キールアーチ)が付くことになった、「新国立競技場」の様子 2015年6月19日撮影
2015年4月:約8割程解体工事が終わってた「国立競技場」の様子 2015年4月30日撮影
2015年3月:解体中の国立競技場と、明治神宮外苑の桜の開花状況 2014年3月26日撮影
2015年2月:「建築計画のお知らせ」が出てた! 2020年東京オリンピックで主会場となる70m級「新国立競技場(仮称)」の様子 2015年2月中旬撮影
2014年5月:【朗報】「新国立競技場基本設計案」発表&最近の「国立競技場」周辺の様子 2014年5月20日撮影
2013年11月:そろそろ動き出す? 国立競技場周辺地区調査報告
コメント