2015年4月30日撮影です。
約8割程解体工事が終わっている「国立競技場」の様子です。
8割って正確な数字じゃなくて、私の感じた解体状況の数値です。
ラグビーワールドカップ2019や、2020年東京オリンピック・東京パラリンピックのメイン会場となる予定の、「新国立競技場」が出来る予定です。
建築費の高騰とかで、色々下方修正された記事はでていましたが、結局どんな形になるんでしょうね?
追記:
調べてみたら、建築通信新聞に以下の記事がありました。
6月に見積もり合わせ/コスト、工期厳守へ協議/新国立競技場
日本スポーツ振興センター(JSC)は、2020年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場新営工事の契約締結に向け、工法などの協議が整い次第、スタンド工区の大成建設、屋根工区の竹中工務店と6月にもそれぞれ見積もり合わせする。建築と設備工事を一括とし、見積もり額が予定価格以下であれば7月までに契約する考え。意匠や構造など技術的難易度が極めて高く、建築工事における事実上の改正品確法適用第1号となる国家プロジェクトだけに、契約の行方にも注目が集まりそうだ。
(中略)
基本設計(13年7月)時点での概算工事費は、本体整備約1388億円、周辺整備約237億円の計1625億円。消費税(5%)を含み建物敷地外の工事費は除いている。今後の積算作業は、文部科学省の積算をベースに、消費増税分や実施設計。さらに当初、現国立競技場解体で予定していた工事の一部も新営工事に加わることになる。
工事契約締結後、改めて発注者、発注支援者、設計者、両工区の施工者の5者でパートナリング協定を結ぶ。順調にいけば7月からの準備工事や生産計画・調達計画を経て、10月の着工を目指す。
新国立競技場は、コンサートなどにも利用する多機能型スタジアムで、S一部SRC造地下2階地上6階建て延べ約21万9500㎡。折りたたみ膜構造の「開閉式遮音装置(屋根)」や免震構造を採用する。フィールド面積は、フットボールモードで約1万4000㎡、陸上モードで1万8000㎡。ピッチ内部に地中温度制御システムや土壌空気交換システムを設置。開閉式屋根とともに大型送風機などを設けて天然芝を育成する。観客席は3層構造で可動式とし収容人員は8万人。座席空調や水の気化熱(自然エネルギー)を利用した間接気化冷却の空調システムも採用する。このほか、秩父宮記念スポーツ博物館・図書館、トレーニングセンターなどを併設する。
工事は2工区に分け、スタンド工区がスタンド、フィールド、多目的利用の転換機構と関連工事。屋根工区は屋根(S造)開閉式遮音装置の設置と関連工事。ともに工期は19年3月29日まで。19年ラグビーワールドカップのメーン会場ともなる。
(建築通信新聞 2015-04-21)
ずいぶんコンパクトになりましたねぇ。
それにしても、建設費が合計1625億円というのは、まだまだ争点になるかもしれませんね。
なんでも、ロンドンオリンピックのオリンピックスタジアムの建設費は、約800億円。
北京オリンピックのメイン会場、鳥の巣は約380億円で、その後維持費が年間約8億7000万円もかかっているのだとか。
「鳥の巣」の建設費用は約4億8000万ドル(約380億円)、年間維持費は約1100万ドル(約8億7000万円)。しかし最近では見学者も減少し、昨年上半期は前年同期の半分に落ち込んだ。五輪終了後は人工スキー場、綱渡りイベントなどさまざまな催し物を誘致してきたが、コスト高から敬遠されるケースも少なくない。今年は5月の馬術イベント後、7月末のサッカー大会まで閑古鳥が鳴くありさま。最大収容人数約9万1000人の巨大会場を埋められるイベントも少なく、今後の運営見通しは不透明だ。
(産経新聞 2012年7月15日)
そして、東京新聞に以下の記事がでていました。
新国立見直し提言に「耳傾ける」 スポーツ振興センター
2020年東京五輪・パラリンピックに向けた新国立競技場の建設計画は周辺の自然環境への配慮が足りず見直しが必要との提言を内閣府の特別機関、日本学術会議が公表したのを受け、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)の担当者は24日、「提言を踏まえ、今後も有識者の意見に耳を傾けていきたい」とコメントした。
国や東京都、JSCに向けた提言は、競技場周辺のコンクリート製の人工地盤を縮小したり、競技場脇の地下を流れる渋谷川を再生させたりすることで、樹木の育成や景観の改善、夏の五輪での猛暑緩和につながると指摘した。
(東京新聞 2015年4月24日)
イメージ図より、もっと小さくなりそうですね(苦笑)
渋谷川がこの下を流れているなんて、知りませんでした。
小川が復活したら良い公園になるかもしれませんね!
もうメイン会場は、仮設で良いんじゃ?(^_^;)
現地の様子
明治公園付近の様子です。
日本青年館付近から見た様子です。
絵画館の方に歩いていって、透明になっているクリアパネルから、中の様子を撮影した様子です。
絵画館付近だけが、昔の面影を残していました。
後は全て解体されていました。
パネルで覆われていますが、昔の姿がなんとなく思い浮かびます。
国立競技場駅方向を見ても、鉄骨の柱だけが残っていました。
階段が残っていました。
最後に1枚。
新国立競技場は、どんな姿になるんでしょうねぇ?
いずれにせよ、そんなにお金をかけなくてもすむ、より良い物を作って欲しい物です。
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データ
名称:新国立競技場(仮称)
地番:東京都新宿区霞が丘10-1他、渋谷区千駄ヶ谷一丁目15-1他
用途:観覧場、集会場、博物館、飲食店、店舗、自動車倉庫、その他
敷地面積:113,039.62㎡
建築面積:78,400㎡
高さ:70m
階数:地上6階、地下2階
着工予定日:平成27年10月1日
完了予定日:平成31年3月31日
過去の記事
2015年3月:解体中の国立競技場と、明治神宮外苑の桜の開花状況 2014年3月26日撮影
2015年2月:「建築計画のお知らせ」が出てた! 2020年東京オリンピックで主会場となる70m級「新国立競技場(仮称)」の様子 2015年2月中旬撮影
2014年5月:【朗報】「新国立競技場基本設計案」発表&最近の「国立競技場」周辺の様子 2014年5月20日撮影
2013年11月:そろそろ動き出す? 国立競技場周辺地区調査報告
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