2015年3月3日に、東京都が「都心と臨海副都心とを結ぶBRTについて」中間報告を発表しました。
東京都は、都心と臨海副都心とを結ぶBRTの基本計画策定に向け、昨年10月末の事業協力者選定以降、「都心と臨海副都心とを結ぶBRT協議会(座長:中村文彦横浜国立大学大学院教授)」を設置し検討を進めてまいりました。
同協議会はこれまで3回開催され、運行の考え方やルート案など、基本計画に盛り込むべき事柄の案が一部まとまりましたので、別紙の通りお知らせいたします。
今後は、停留施設や地域交通との整合等について検討を進め、基本計画を策定してまいります。
(東京都)
各紙の反応
マスコミ各紙等のニュースを見てみると、NHKは「五輪向けバス高速輸送システムのルート決定」と記事のタイトルに見出しをつけていました。
「いやいや、中間報告なので、決定と言うのは言い過ぎじゃないか」と、わたしは思いますが、大体この案で行くのだと私も思います。
他の各ニュースサイトを見たのですが、流石といいますか、Responseさんの記事は詳しいです。
東京都、都心と臨海副都心を結ぶBRTのルート案など公表…中間報告
(Response)
東京新聞、産経新聞、読売新聞、朝日新聞と各紙のサイトを見たのですが、朝日新聞の記事はいつも地図が分かりやすくて良いですね。
都、バス高速輸送ルート案発表 五輪向け運行開始目指す
(朝日新聞)
2019 年度(開業当初)~選手村再開発までのルート・輸送力(案)
虎ノ門ヒルズの北側の虎ノ門一丁目には、36階or37階建ての高層ビルが建ち、その一階部分にBRTのバスターミナルが入る予定です。
この超高層ビルは、2017年2月の着工、2019年12月の竣工予定です。
この、虎ノ門バスターミナルを起点にして、東京都は以下の3つのBRTのルートを検討しています。
幹線ルート
東京駅or虎ノ門バスターミナル~新橋駅~勝どき~豊洲新市場前~有明テニスの森~国際展示場駅(東京ビッグサイト)~東京テレポート
輸送力:最大 1300(人/時)程度
シャトルルート
虎ノ門バスターミナル~新橋駅~勝どき
※豊海町、勝どき5・6丁目への対応
輸送力:最大 500(人/時)程度
これを機に、豊海町の再開発に動きがあるか注目したい所です。
フィーダー輸送
虎ノ門バスターミナル~新橋駅~晴海地区
※今後需要に応じて、豊洲方面への運行を検討
最大 800(人/時)程度
勝どきには、建設中の「KACHIDOKI THE TOWER(勝どき ザ・タワー)」、既に完成している「THE TOKYO TOWERS(ザ・東京タワーズ)」等の高層マンション群があります。
晴海に至っては、建設中だけでも「DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)」 、「パークハウス晴海ティアロレジデンス」、「パークタワー晴海」等、高層マンションが続々と建設中です。
これら住民の方々の良い足となればいいですね。
オリンピック選手村の再開発後には、「虎ノ門バスターミナル~新橋駅~選手村」を結ぶ、別のシャトルルート案があります。
先日八重洲側に、超高層ビルとその地下に大型バスターミナルを建設するとの報道があったので、
東京駅のバスターミナルは、大型の再開発計画のある八重洲側に出来るのだと思っています。
また、気になるのは中間報告書の中に以下の文言がある事です。
内閣府が進める「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」における「次世代都市交通WG」では自動走行の技術を取り入れることで、市民にとってより魅力的な次世代都市交通システム「ART:Advanced Rapid Transit」(図1)の実現を目指した検討を進めています。
自動走行技術ですと!?
「通勤時間帯は専用レーンや優先レーンを設置」と書いてありますので、その専用レーンの中だけ自動走行となるのでしょうか?
しかし、2020年の東京オリンピックの頃には、人が車を運転しなくていい時代が来るといいですね。
飲酒運転や危険運転等、自動車事故で命を失う事が無くなればいいと思います。
機械は完璧ではないので、自動車事故はゼロにはならないでしょうが、限りなくゼロに近づいて欲しいです。
また、燃料電池バスと水素ステーションがどこまで普及するのかも大変興味があります。
で、ゆりかもめの勝どき方面延伸はどうなったのですか?(笑)
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今後のスケジュール
■2015 年度のスケジュール(予定)
4月:基本計画の策定及び事業者の公募開始
■2016 年度以降の見込み
2016 年度~2018 年度: 既存路線バスの拡充・燃料電池バス導入
2019 年度内:BRT運行開始
2020 年度以降:BRT本格運行
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