2017年1月27日撮影です。
「京浜急行電鉄湘南線(京急本線)泉岳寺駅~新馬場駅間の連続立体交差化計画等について 都市計画説明会」が高輪台小学校で行われたので参加してきました。
スライドで説明があったのでその内容と、質疑応答の内容の一部をご紹介したいと思います。
※1月30日追記
(説明会で頂いた資料の写真を載せました。こちらの資料の方が正確な線が分かるかと思います)
現地の様子
スライドの内容
表紙です。説明されていた皆さんは東京都・京浜急行・品川区・港区の方々でした。
連続立体交差事化区間は1.7kmですが、都市計画の区間は2.0kmとなります。
京急の高架化は八ツ山橋踏切(品川第1踏切)等の合計3つの踏切を高架化し、開かずの踏切を解消するという物です。
開かずの踏切解消に当たり、北品川駅を高架化すると、品川駅を北へずらさないといけません。
それには地下の泉岳寺駅から登っていく勾配に手を加えないといけないので、費用がかかってしまいます。
品川駅を地平化すると、泉岳寺駅から登ってくる勾配に手を加える必要がなく、安上がりです。
品川駅・北品川駅を地下化する案もありましたが、そうすると北品川駅から新馬場駅に勾配をつけなくてはならず、区道3本に支障が出てきます。
これらの事から選択されたのが、北品川駅高架化、八ツ山橋踏切高架化、品川駅地平化です。
お値段なんと900億円。
北側の地下部分は、現在の泉岳寺駅からの勾配を活用します。
引き上げ線も地平化されますので、環状四号線が上を跨いで行っても問題なしです。
高架部は高さ11m~12mの高さとなります。
京急品川駅は上り2両、下り2両の4両ホームとなります。
京急品川駅地平化により、東西自由通路が出来ることで、品川駅西側を信号を使うことなく横断する事が可能となります。
北品川駅周辺は高さ約16mの高架となります。
北品川駅周辺の京急線の高架部分の東側に、工事用通路や側道のエリアを確保します。
北品川駅周辺地域は、重要な戦略拠点です。
北品川駅や品川浦周辺の赤枠部分が重要検討地域です。
品川第一踏切の解消、品川浦の水辺空間の利用、駅前広場の整備等進めていきます。
スライドの内容をざっと纏めてみました。
質疑応答
Q:高輪口はどうなるのか?タクシー利用時等道が狭くて不便。
A:国道15号が、30mから55mに拡幅されます。
Q:地平化された品川駅から北品川駅への勾配は、電車の車両が登っていく事は可能なのか?
A:品川駅から北品川駅への勾配は、現在の勾配と同じ角度になるので、問題ない。
Q:環状四号線は港南側へどう繋がるのか?
A:現在検討中。纏まり次第説明する。京急引き上げ線は地平化されるので問題ない。その上に道路を跨ぐ予定。
Q:高輪口に商業施設は出来るか?
A:今後決めていく。
Q:地平化された京急品川駅にはどうやって行けば良いのか?
A:東西自由通路から、JRと似たように降りていけるようにする。
Q:完成は?
A:2027年リニアが開通する時に、京急高架化、品川駅地平化を完了させる予定。整備工事等はまだ残るかも。
Q:事業主体は?
A:東京都が責任者。工事は京急が担当。
Q:費用はどこが持つのか?
A:15%は京急。55%は国費。残りの30%が都と港区、品川区。
Q:900億の費用は増えないか?
A:これから大きくならない予定。
Q:京浜急行電鉄湘南線とは何か?
A:聞きなれないかもしれないが、昭和46年当時の都市計画の名称。我々も京急本線と呼んでいる。
Q:京急品川駅の位置は?
A:勾配の関係で北に移動する。
Q:南北線が品川駅に延伸する話が出たがどうなっているか?
A:去年の7月に決められたもので、具体的になっていない。
Q:京急品川駅地平化の理由は?
A:3つの開かずの踏切を解消する。品川駅地平化により品川駅の東西の通行を円滑にする。泉岳寺の既存の勾配をなるべく活用する。品川駅を高架化すると泉岳寺に降りる勾配に収まらない。
Q:改札の位置は?
A:品川駅は東西自由通路の2階レベルに改札を設ける。場所は未定。北品川駅の改札は現状と変わらない場所。
Q:北品川駅から品川駅に行くカーブを解消すればもう少し速度があがるのでは?
A:用地等の事があり、現状のまま行く予定。
Q:工事により電車を止める事があるのか?
A:何日も止められない事は承知している。
Q:騒音対策は?羽田空港の新航路により新馬場駅上空等を飛んでいくが、大丈夫なのか?
A:羽田に関しては、今回は想定していない。騒音は環境影響評価で予測する。高架化した方が、遮音壁等で電車の騒音は少なくなる。
※雑にメモしたので、間違い等あればご指摘ください。m(_ _)m
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過去の記事
2017年1月:「京急 泉岳寺駅~新馬場駅間の連続立体交差化計画 都市計画素案説明会」(高輪台小学校)の纏め 2017年1月27日
2014年7月:京急、八ツ山橋踏切は高架化を検討
2014年7月:品川~田町間、JR新駅の様子と、品川駅周辺の再開発の様子 2014年7月21日~26日撮影
2014年6月:JR品川駅、7番線8番線ホーム工事の様子 2014年6月21日撮影
2014年6月:山手線ホームドア工事中のJR品川駅の様子 2014年6月21日撮影
2014年6月:品川駅山手線ホームドア新設工事と、その他ホームの様子 2014年6月16日撮影
コメント
レポートありがとうございます
なるほど、軌道の位置をずらすことで現行の八ツ山陸橋部分と同じ軌道高さを維持するのですね
これなら陸橋をオーバーパスするような無理をしないで済みます
軌道の位置が変わらないという前提では思いつきもしませんでした
ということは陸橋を超えて海側にある「ストーリア品川」に接近し、「レジティア北品川」ほか
MS群を買収後に解体し移設することになり、短距離ながら北品川近辺を根底から作り替える
訳ですな……これは大変だ( ´△`)
>inuさん
コメントありがとうございます!
S字が解消できなかったとは言え、北品川駅周辺は用地の確保が大変だと思います。
八ツ山橋踏切解消の高架化工事は素人でも、工程がイメージできるのですが、
品川駅地平化は全く想像ができず・・(^_^;)
既存の電車の運行を妨げずに、どんな風に工事していくのか楽しみにしています。