2018年8月3日に行われた、「(仮称)品川駅北周辺地区1街区、2街区、3街区、4街区開発事業計画概要に関する説明会」に行ってきたので、そのメモです。
場所は、「TKPガーデンシティ品川」で、19:00開場19:30開始となっていましたが、入場者が多く19:35分頃に説明会が始まりました。
主催は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)です。
現地の様子
入場前に開場の外の案内板を撮影しました。
スライドの撮影や録音は禁止されてたので、メモをとりました。
また、頂いた資料は写真を取りました。
資料
先ずは頂いた資料です。
計画概要です。
1街区:45階175m
2街区:6階45m
3街区:31階170m
4街区:30階165m
北から南に、1街区,2街区,3街区となり、品川新駅前が4街区でツインタワーとなります。
■位置図
位置図の左半分です。
位置図の右半分です。
■配置図
配置図の左半分です。
配置図の右半分です。
南北方向整備断面イメージ図
整備平面イメージ図
整備平面イメージ図の左半分です。
整備平面イメージ図の右半分です。
説明
※免責事項
個人的にその場でメモを取ったので、認識の齟齬や抜け漏れ等があると思います。
参考程度に見て頂ければ幸いです。
・冒頭挨拶
東京都に対して行う都市計画の提案を行う。
配布範囲は、建築物高さ概ね2倍の範囲等に説明会の配布を行った。
山手線では、西日暮里以来50年ぶりの新駅なので注目している。
・新駅概要
駅街一帯をコンセプトにしている。
改札北側・南側に歩行者広場を設ける。
隈研吾氏をデザインアーキテクトにした。
新駅改札は2階。
大屋根広さ110m、高さ30m。
中央部は吹き抜け構造。
工事は順調で、2020年春暫定開業予定。
・計画概要
1街区:住宅、インターナショナルスクール
2街区:複合文化施設
3街区:地域冷暖房施設
4街区:ホテル、ビジネス支援施設
※4街区はツインタワー
区域面積9.5ha,延床面積851,000㎡
建物デザインは変更の可能性あり。
新駅から芝浦中央公園に、線路上空を跨いで繋がる通路ができる。
風は主に、2街区を抜けていく様に設計。
新駅前の歩行者広場が一番大きく、象徴的な交流拠点になるように目指している。防災拠点としても期待。
泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業の繋がりを考慮して、泉岳寺駅にバリアフリーで移動出来る様に設計されている。
文化ビジネスを核とした多様なビジネス機能として、以下の機能を持たせる
・ホール
・エキシビジョン
・コンベンション
・カンファレンス
・ラボ
・ライブラリ
・ビジネス創造施設
・インターナショナルスクール
・2箇所以上子育て支援施設
・クリニック
・複数のシャアサイクルポート
4街区:バンケット、レストラン
1街区:外国人ビジネス向け宿泊施設、コンシェルジュ
3,4街区:商業施設
北に緑地を整備、2街区に公園や憩いの場、駅前のデッキレベルでも緑豊かな空間を設置。
2019着工で、2024街開き。
Q&A
■一人目
・質問1
総合特区アジアの拠点としたらここだという高水準の街にして欲しい。
ビルの形は昭和の延長、香港やバンコクの方がはるかに良い。
ビル間隔があるのはわかるが、壁じゃなくて鉛筆型のビルにできないか?
屋上をリゾートっぽく、マリーナベイサンズの様なものができないか?
ラゾーナは日本一ショッピングセンターだが、もう少し21世紀型の街に変更できないか?
パースを見ると、ずんぐりむっくりに見える。
↓
・回答1
世界からアジアの中でも品川だという街づくりを目指してる。
羽田との関係。羽田の新航路に沿った位置関係でこうなった。
象徴的なタワーを目指してたが、折れざるを得なかった。
できるだけ東西に膨らませて南北の間隔をとった。
当初は2街区に高いタワーを計画してた。
デザインは海外のデザイナーを起用している。アメリカのデザイナーが決まっており、段々とご説明していく。
・質問2
1街区の国際的な住居としたの日本人住居の違いは?ビル全体が賃貸か分譲なのか?
↓
・回答2
具体的な住宅の仕様、分譲、賃貸はまだ未決定。
外国人の要件、天井高などを勉強中。
・質問3
ライブラリとは、公的な図書館ができるのか?
↓
・回答3
公的な図書館は検討していない。貸出の形態などは検討中。
・質問4
商業施設は、川崎ラゾーナを超える様な規模か?
↓
・回答4
延べ床13万平米 ラゾーナに負けない様な施設を検討している
■二人目
・質問5
芝浦4丁目3丁目に人が増えて来ている、芝浦側から改札のアクセスは?お化けトンネルはどうなるか?
↓
・回答5
芝浦中央公園に接続する歩行者専用道路を設ける。
北側の地区幹線道路は本事業とは関係ないが、土地区画整理事業で車・人が通れる2本の通路を整備し回遊性を増す。
港南側、高輪側でも今後まだまだ再開発が行われていくので幅11mの通路を設置する。
■3人目
・質問6
行政の話を受け入れてほしい。羽田の新航路が前提にして設計されたのか?
↓
・回答6
日々行政の方からの指導は受けている。
■四人目
・質問7
第一京浜沿いの、区域4-2はどうなるか?
↓
・回答7
多数の地権者がいる。JR東日本も地権者の一人。沿道の街づくりは別途勉強している。
今回の計画には含めないが、第一京浜沿いに地上広場を予定。
■五人目
・質問8
地域の名称、駅の名称はどうなるのか?品川という名称がついていくのか?
ここは港区なので品川区では無い。我々は港区民であり、品川区みたいなイメージを、港区に引きずるのは如何なものか?
港区のエリアなのに、品川区の様な場所と一緒にされたくはない。
↓
・回答8
町の名前は行政が決めること。
駅名は弊社が決める。駅と街を一体にしたコンセプトを想起できる様な駅名にする。
駅名の公募をしている。6万4000件以上の公募がある。
年内には検討して発表したい
■六人目
・質問9
高輪地区、泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業や、泉岳寺周辺の再開発計画がある。それらとの連携はどうなっているか?
↓
・回答9
泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業とは連携している。歩行者のネットワークを2階のデッキレベルで繋がる予定。
周辺の再開発のお寺の周りの再整備、高輪地区の新しいガイドライン、歩行者の回遊性や景観を揃えていこうと連携している。
・質問10
エリアマネジメントはどうお考えか?つながるところの連携を考えて頂きたい。
↓
・回答10
地域資産、お祭り、イベントで地域の魅力を発信していける街にしていける様に、勉強をしている。
■七人目
・質問11
泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業で、160mクラスの住宅が出来るが、これはどうなるのか?
↓
・回答11
3街区の手前にできる。こちらとは別事業となっている。相互に風の道の壁にならないように連携をしている。
・質問12
お化けトンネルはどうなるのか?
↓
回答12
お化け道路は、同じ位置に鉄道線路の下を通る地下道が出来る。
2車線相当の自動車道、歩道2-3mの地下道に改修する。
本計画では無く、UR都市機構の区画線事業で整備される。
感想
・Pros(良い所)
自動車等を意識しない歩行者空間や、風の道を確保した所。
芝浦中央公園に歩行者用デッキが出来て、利便性が高まる。
港南側でも大規模な再開発があるそうなので、期待大。
・Cons(改善点)
高輪エリア、芝浦中央公園、芝浦・港南エリア上空からの、イメージパース図が合計3枚あり、私も質問者1の方と似たような印象を受け、なんだか昭和のビル街みたいだなぁと感じました(^_^;)
世界に通ずる魅力的な街並みとは到底言い難い気が・・・
芝浦中央公園の開園時間外は、歩行者デッキは途中で降りないと行けないのが不便そう。
シンボルとなるような建物が無い。
新駅の芝浦側に海運拠点となる水上バスを整備するのはどうなったのだろう?
第一京浜側の狭い歩行者通路は、暫くこのままになりそう。
折角広範囲のエリアを再開発するのですから、森ビルさん、三井不動産さん、三菱地所さん等や、地元の大勢の方の意見を取り入れて、計画を見直して頂くのは如何でしょうか?
若輩の私の目からは、海外から日本に訪れる動機になるくらいの魅力的な街になるとは、残念ながら感じられませんでした(^_^;)
私が期待しすぎたのかもしれませんねぇ・・(汗)
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