事業者が決定し、イメージが段々見えてきた「品川駅西口整備事業」の様子 2017年9月13日撮影

品川・天王洲・芝浦品川区港区鉄道

2017年9月13日撮影です。

品川駅西口では、駅前の第一京浜(国道15号)上空に、道路の上を民間が利用できるという「立体道路制度」を利用し、大規模な駅前広場の計画が進められています。
6月に大規模な広場になるとの報道がありましたが、こちらの事業者が「京急電鉄・西武プロパティーズ・JR東日本」と決定し、具体的な将来像がなんとなく見えてきました。

以下が、国土交通省から発表された情報となります。

立体広場制度の事業者募集要項に書かれていた提案対象範囲は、灰色枠で描かれたエリアでした。

「国道15号・品川駅西口駅前広場の整備方針」 (出典:国土交通省)

上の対象範囲図から、北はグランドプリンスホテル高輪前から降りてくる坂の交差点、南は品達やマンションギャラリーがある所の交差点が範囲だという事が分かります。
そして国土交通省から、以下の様な図が発表されました。

「国道15号・品川駅西口駅前広場の整備方針」 (出典:国土交通省)

奥に見えているのが京急線と分かる事から、品川駅前交差点から第一京浜の南側に見た図だと言うことが想像されます。
そして「ウィング高輪」も建て替えられ、ガラスカーテンウォール作りの建物になりそうです。

下図の南側駅ビルと書かれているのが、建て替え後の「ウィング高輪」のイメージ図(仮)となります。

「国道15号・品川駅西口駅前広場の整備方針」 (出典:国土交通省)

西口地区再開発ビルと書かれているのが、品川プリンスホテル建て替え後のイメージ図(仮)となります。
この図に描かれていない、高山稲荷神社がどうなるのか、行方が気になる所です。

以下が、機能配置イメージ図です。

「国道15号・品川駅西口駅前広場の整備方針」 (出典:国土交通省)

乗り入れの導線を考慮して、2階部分にタクシー乗場が出来る予定です。
1階部分に、バス乗場が出来る予定です。

山手線の新駅の「品川新駅(仮称)」とは、品川駅北口歩行者広場で繋がる予定です。

機能配置イメージ図には、東西自由通路の南側にも自由通路の構想がある事が描かれています。
こちらは、品川浦周辺地区再開発、八ツ山橋踏切解消、北品川駅前の再開発の動きにも関わると思われ、旧東海道沿いの重要な導線になると思います。

参考資料:国道15号・品川駅西口駅前広場の整備に係る民間の「事業協力者の決定」について (国土交通省関東地方整備局より)

現地の様子

まだ再開発は何も動いていませんが、いつか消える風景を残す意味でも撮影しておきました。

第一京浜南側から見た、「ウィング高輪」の様子です。
ウィング高輪の地下のお惣菜コーナーはよく利用しています。

ウィング高輪 2017.9.13

「ウィング高輪 WEST」前から見た、JR品川駅の様子です。
10年後には、京急地平化と共に、大変貌を遂げている事でしょう。

JR品川駅 2017.9.13

以下も建替えられると思われる、品川駅高輪口北側の「京急第10ビル」です。
歩道橋がある箇所には、人工地盤の上に大規模広場が整備される予定です。

京急第10ビル 2017.9.13

歩道橋の上からJR品川駅を見てみました。
10年後同じ角度から見た景色を再び、写真で撮影し直してみたいものです。

JR品川駅 2017.9.13

歩道橋から柘榴坂を見た様子です。
居大ターミナル駅前とは思えない位、落ち着いた緑豊かな道となっています。

柘榴坂 2017.9.13

歩道橋上から第一京浜北側を見た様子です。
将来ここには人工地盤が整備され、大規模広場が建設されます。

品川駅西口 2017.9.13

品川駅西口の歩道橋の上から、第一京浜南側を見た様子です。
写真でも見て分かる様に、品川駅前交差点の横断歩道はいつも多くの人が道路を渡っています。

品川駅西口 2017.9.13

以下は、建替えが予定されている、「SHINAGAWA GOOS(シナガワ グース)」です。
ニュースも殆ど無いので、今後どうなるのか気になる所です。

SHINAGAWA GOOS(シナガワ グース) 2017.9.13

品川駅前交差点を「ウィング高輪」側から見た様子です。

品川駅西口 2017.9.13

最後に、品達の前付近から高輪方面を見た様子です。

品川駅西口 2017.9.13

私は徒歩or自転車で品川駅を利用しています。
なので、1階部分は自転車の往来も考慮した作りになっていて欲しいなと思います。

そして気になるのは、中央リニア新幹線のターミナル駅となる品川駅の港南口です。
リニアの駅は現在の新幹線ホームの地下側となり、高輪側とは正反対の方向です。

果たしてリニア開業時も港南側は変化無しなのでしょうか?(^_^;)

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コメント

  1. 深草少将 より:

    国土交通省からの発表資料は、京急と、JR東、それに西武が別々に提案したものを並べているので、この3つのイメージ図・配置図が同じ計画というものではないと思います。ただ、3社の提案内容がそれ程大きな違いがあるものではないため、同じように見えてしまいますが。
    今回、3社が事業協力者として選定されたので、今後は、この3社の提案を擦り合わせていくことになると思います。
    国交省としては、三大地権者のうち特定の者だけを事業協力者に選定する訳にもいかず、3社を選定したのだと思います。3社は協力しつつも、それぞれの利害が絡む(自社が再開発したビルになるべく人通りを誘導したい)ので、どのようなプランでまとまるのか、楽しみです。

    • 団長 より:

      >深草少将さん
      コメントありがとうございます。

      仰る通り、このイメージ図・配置図がそのままの形で完成するのとは違うと思います。
      昔より何となく将来像が見えてきたかな?と思った次第です。

      三者三様の思惑があるとは思いますが、切磋琢磨していい街になれば良いですね♪

  2. inu より:

    いよいよリニア開業時代を迎えますが、ご存知の通り品川駅前は物理的に開発の余地が
    乏しいため五反田・大崎・天王洲・田町・三田までを品川圏とするクラスタが成立するものと思われます。この点で品川開発は横浜中心部再構築と同じ問題を抱えるのではないでしょうか。
    なんとなれば「広大なエリアの往来が地形によって制限される」訳です。
    東京駅=品川駅枢軸のトラフィックは現時点で既に飽和しており、中間点となる三田から
    高輪台地区は慢性的な渋滞が見込まれます。通過するだけの車両をどう逃がすかが焦点となりますが、湾岸道路拡充にも限界があるため、たとえば新橋=泉岳寺、五反田=北品川を繋ぐ隋道を整備し環状2号と6号の一体化を図ることが重要でしょう
    品川駅西口整備事業が単に品川駅前の整備に留まらず東京の将来そのものを左右する戦略的事業になるためには、アクセス道路網の整備と表裏ではないでしょうか。
    三環状の整備が進むにつれ、これまで陸の孤島であった場所が一躍物流拠点に変貌するなどまさに「滄桑の変」が進行しています。中野駅前も中央環状経由でスカイフロントだーという時代ですから、次の都知事におかれては道路行政なくしてエリアマネジメントなし、との認識を重視していただきたいところです

    • 団長 より:

      >inuさん
      コメントありがとうございます。

      品川駅周辺は道路事情もあまり良くないですよね。
      環状四号線の計画もありますが、地権者の方達との調整が上手くいくのやら・・

      五反田・大崎・天王洲・田町・三田の大商業圏で考えてみるのも良いかもしれませんね。後は、品川シーサイド・大井町・青物横丁・品川勝島付近も含めて、働・商・住のバランスの取れたエリアになるんじゃないかと思います。

      課題はやはり、鉄道網・道路や歩行者の導線も含めた面と線の見直しが必要なんじゃないかと思います。

      交通網の整備は、今後何十年後かにメトロ南北線が品川駅にやってくる事でしょう。
      ただそれだけでは十分ではなく、大井町線延伸や、池上線延伸を東急さんが頑張ってくれてる事を期待しています。

      後は品川埠頭が、香港の光景みたいになってくれたら・・(́◉◞౪◟◉)

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